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サンケイビルの「S-GATE FIT」相次ぎ竣工 日本橋馬喰町とシリーズ初の九州進出・福岡天神に
2023.08.21 11:43
サンケイビル(東京都千代田区)と三菱商事都市開発(東京都千代田区)が共同で開発を進めてきた「S―GATE FIT日本橋馬喰町」が今年4月に竣工した。先月には、福岡市中央区の「S―GATE FIT 天神南」が竣工した。
「S―GATE」は、ビジネスパーソンのために「Human Centric な心配りと快適性」、「安心・安全・環境性」、「BCP」という3つの必須要素を充実させた、サンケイビルが展開するミッドサイズオフィスビルシリーズ。「S―GATE」の強みを踏襲し、エリアに「FIT」する適正なサイズ感や柔軟性を備えた「S―GATE FIT」は、2022年1月竣工の「S―GATE FIT 八丁堀」を皮切りに展開を広げている。
今回竣工した「S―GATE FIT日本橋馬喰町」は、JR総武本線「馬喰町」駅徒歩1分、都営新宿線「馬喰横山」駅徒歩4分の場所に立地。延床面積4818・75㎡、敷地面積609・50㎡、鉄骨造の地上11階建て。
同シリーズでは、自然素材の温もりを感じられる木調デザインの導入や多様な働き方を実現する屋上テラスを設置するとともに、貸室内の空気を1時間に2回入れ替える機械換気システム等を標準装備している。
また、サンケイビルは先月、福岡市中央区渡辺通にて開発を進めてきた「S―GATE FIT 天神南」を竣工させた。オフィスブランド「S―GATE FIT」シリーズの九州エリア進出は、同物件が初となる。
立地は、福岡市地下鉄七隈線「天神南」駅徒歩1分、主要幹線道路である渡辺通りと国体道路の交差点至近の「天神ビッグバン」の最南部となる。規模は延床面積約4787・66㎡、敷地面積893㎡、鉄骨造地上14階建て。
貸室内には、空気を1時間に2回入れ替える(一人あたり毎時30㎥)機械換気システム、二方向の壁に自然換気用窓を備える。1フロア面積は最大100坪程度とし、1フロア1テナントを想定し、2分割にも対応可能。
その他、エントランス内装と事務室のブラインドに木調を取り入れ、Wi-Fi完備の入居者専用屋上テラスを備える。また、エントランスには、ニュース、天気予報などの情報を配信する「デジタルサイネージ」を設置する。
事業本部資産開発二部の藤原健裕氏は、「天神南駅まで徒歩1分、博多駅へのアクセスの良さに加え、新築ビルの供給が少ない天神南エリアで小規模オフィスの需要に対し、分割後も二面採光を確保したことや来店型の店舗への対応も可能にしたことで多くの企業から反響を得ています。福岡では天神ビックバンによりオフィス供給が増えていますが、テナントのニーズに合わせた分割や来店型の業種への対応、さらに、入居者専用屋上テラスの設置や最新設備を導入する等、働きやすい環境を提供することで、選ばれるオフィスづくりに努めています」と話す。