不動産トピックス

企業だより

2002.04.22 17:13

新事業を始めます
 東京都世田谷区が生ゴミを肥料として用いる環境型社会へ向けての取り組みを開始した。生ゴミは給食センター・事業者や家族から有料で引き取り肥料化する。出来上がった肥料は区内の農家に支給し農作物の栽培に用いられる。そこで取れた作物は給食センターで使うことで、循環サイクルとするもの。
 生ごみの肥料化は東京農業大学が2年かけて研究。生ごみ処理機は松下電器産業が、東京農大に提供する。このように産官学の3者が連携して、この事業に取り組む。
 今後、取引料金の見直しなどをして、生ゴミの引き取り先の拡大を図る予定だが、事業者の積極的な参加も求められるだろう。

新社長の横顔
 平成14年4月15日、東洋テクノ、イチケン、ダイエーの3社の取締役会が開催された。
 その中で、イチケンが今後開催される株主総会において、東洋テクノの代表取締役社長である杉村貢市氏を取締役候補として提案することで合意した。
 杉村貢市氏は4月15日付けで同社顧問に就任しており、株主総会後、代表取締役社長に就任予定。
 杉村氏は昭和35年生まれ。昭和60年に住友建設に入社。昭和63年現東洋テクノに入社し代表取締役社長に就任。
 イチケンは、神戸市に本店を置くダイエーグループをはじめとする商業施設関連の総合建設会社。

新ビル建設情報
 クリスチャン・ディオールが表参道で本社ビル及びフラッグショップをオープンさせる。
 そのビルは、地上4階、地下1階建て。周囲はガラスとアクリルの二重壁となっており透明感溢れるビルとなる。
 表参道には、同社のほかルイ・ヴィトンも地上8階・地下5階のショップをオープンさせるほか、LVMH(ルイ・ヴィトン、クリスチャン・ディオール、ジバンシィなど多数のブランドを扱っている)のビルも表参道でオープンする計画が進んでいる。
 続々と有名ブランドの店舗がオープンし、表参道は、ますます華やかなブランドの街になりそうである。
ビル業界の一週間
4月11日
・経済産業省はガス小売り事業の自由化を拡大。今後はビルなどに供給する業務用ガスでも新規参入や自由な料金設定が可能。

4月12日
・大京エステート事業カンパニーが札幌市中央でスポーツクラブ4店舗と45戸の賃貸マンションからなる大型複合物件の建設に着工。

4月15日
・不動産経済研究所が首都圏新築マンション動向を発表。3月の販売戸数は1万ー5戸とほぼ前年同月水準を維持。

・東急不動産が2002年度3月期決算の業務修正を発表。連結純利益は前期の2・4倍の70億円になったと発表。

4月16日
・経営再建中の大手スーパーマイカルが、子会社であるマイカル九州の会社更生法の適用を申請。

4月17日
・三菱地所が資産ソリューション機能を強化。都市開発推進室を都市開発推進部に昇格。

・ホテルオークラがホテルオークラ神戸の土地と建物を保険会社大手AIGに3月末に売却したと発表。

・イタリアの高級食材発売「イー・グループ」がエスプレッソコーヒー店「エ・トリカフェ」を仙台市に開店させると発表。米国資本のスターバックスに対抗するのが狙い。




週刊不動産経営編集部  YouTube