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三菱地所 インドで初のオフィス開発 インド国内のオフィス初のネット・ゼロビル認証取得

2023.08.28 11:38

 三菱地所(東京都千代田区)は、CapitaLand Investment Limitedが推進するインド・チェンナイにおけるビジネスパーク開発「International Tech Park Chennai, Radial Road」に参画した。竣工は「Tower1」が秋頃、「Tower2」が2024年末~25年初めを予定している。
 同計画は、インドのビジネスパーク開発で初のネット・ゼロビル認証を取得するプロジェクトで、三菱地所グループとしてインドで初の投資事業となる。また、二棟目を擁する第二期では、WELL認証のゴールドの取得を目指す。
 計画地は、ベンガル湾を望む南インドの玄関口であるインド第4の都市、チェンナイで「New IT Corridor」と呼ばれるRadial Road沿いに位置する。
 計画建物は、貸付面積合計24万㎡の2棟、「Tower 1」と「Tower 2」で構成される。敷地面積約5・25ha、地上11階地下3階建て、オフィス、商業などを用途とする。
 ビルの運営・管理にはIT機能を活用しており、リアルタイムのデータ分析によりビル全体のエネルギー効率が制御可能な設計となっているほか、施設へのアクセスは専用アプリによる入退館システムを構築、エレベーターの行先指定システムも同アプリと連動する。また、ビルの全体照明の75%に自然採光を活用する等、環境にもビル就業者の働きやすさにも配慮。共用部として各棟の中心に広大なアトリウムを設置するほか、コワーキングスペースやクリニック、フードコート等の設備を整備する。




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