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日本商業不動産保証 店舗スペースの入札公募を実施

2017.11.13 13:16

入居テナントの可能性を広げ「次世代型出世ビルプロジェクト」の新境地へ
 「次世代型出世ビルプロジェクト」とは企業のオフィス賃貸におけるイニシャルコストの削減をはじめ、ベンチャー支援・企業成長支援を推進するために、日本商業不動産保証とタカギビルを筆頭に7社が参画、2016年に発足したプロジェクト。常にビルオーナーや保証会社としての新しい役割を模索しているなかで、大手企業だけでなく中小・ベンチャー企業がより良い環境で働けるようサポートすることを目的としている。
 このような「次世代型出世ビルプロジェクト」の一環として、高木ビルが所有する「府中高木ビル」において新たに空き店舗となる「府中」駅徒歩0分、1階の好立地物件である店舗スペースの入札公募を今月16日~23日の期間で行う事を決定した。
 今回の入札公募は従来、世に出回る前に借り手がつき多くの企業が知ることのなかった優良物件において、物件情報や空き店舗情報を入札という形で一般に公開し、入居可能性があるテナントを一斉に幅広く募集することで、多くのベンチャー・中小企業・新規出店企業にも好条件の物件に入居するチャンスを創出する。
 募集賃料も入札公募とすることで、多種多様な業種・業態・規模・ブランドの出店希望企業が現時点で当該ビルをどのように賃料評価しているかという「直接評価」をビルオーナーは知ることが出来る。また出店希望企業の業種によって、当該ビルが地域から何を必要とされているかを知ることができ、今後のテナント編成やbるのあり方を考えるきっかけにもなる。今回の取り組みは従来通りの募集では感じづらいことであり、今後さらなるビル自体のブランディングにもつながることから、企業ビルの可能性を最大限に高めることができそうだ。
 今までは高木ビルが保有する物件の立地等好条件の要因が多くあることで、空き店舗に関しては即座に入居企業が決まっていたが、入札公募にすることでビルオーナー側から企業にアクセスすると言う双方向のコミュニケーションも生まれる。テナント側は保証によって保証金(敷金)を半額にする日本商業不動産保証のサービス「保証金半額くん」を利用することで、初期費用を抑え投資費用の回収を早くするといったメリットを享受できる。
 今回の入札公募を機会に、今までにない新しいルートの開拓や新業種との契約など、入居テナントの可能性を広げ、さらなる「次世代型出世ビル」を生みだしていく考えだ。




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