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名鉄 駅前開発を加速 「東岡崎」駅前に複合ビル、「神宮前」駅には商業施設

2023.09.04 10:29

 名古屋鉄道(名古屋市中村区)は、名鉄「東岡崎」駅周辺を対象エリアとした一体的な再開発計画を推進しているが、北口で名鉄都市開発と進めている第一種市街地再開発事業について、岡崎市から事業認可された。着工は2027年度内、竣工2029は年度内を予定している。
 現在の駅ビル(東岡崎駅ビル)を解体し、延床面積約1万4000㎡、敷地面積約5830㎡、地上9階のビルに建替え、駅直結の商業および事務所機能を有する複合施設を整備するほか、バスターミナルを再整備。交通結節点としての役割を強化するとともに、まちの賑わい創出につながる施設開発を実現する。周辺への回遊起点として観光ニーズにも対応した店舗や、電車やバスの乗換え時間等のすき間時間を有意義に過ごせるような店舗誘致を計画している。
 イベント等多目的に活用できるスペースも岡崎市と連携して一体的に整備。先行して開発を進めている南口の商業施設と連携しつつ、まちへ開かれた施設づくりを目指す。
 また、名古屋市熱田区の「神宮前」駅前では商業施設を開発する。9月に着工し、2024年秋から順次開業を予定している。
 計画地は、熱田神宮の最寄り駅「神宮前」駅前。開発する施設は、敷地面積約7000㎡、延床面積約1100㎡、愛知県産木材を使用した木造平屋建ての3棟で構成される。
 5坪~100坪までの区画を整備し、小さな店舗が軒を並べるエリアを設けるほか、ワゴンショップやキッチンカー等も誘致。入居テナントには、地域食材を使った店舗、地元文化を感じられる店舗等を予定している。




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