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大林組「たてもの診たろう」1日で建物の層階評価を完了

2002.02.04 15:13

 大林組は、建物の老朽度だけでなく、建物全般にわたる性能を定量的かつ短時間で評価する建物健康診断システム「たてもの診たろう」を開発した。
 機能としては、建物性能の評価項目を機能的、老朽度、安全性、環境保全、意匠・アメニティー性、経済性の6つの分野に分類し約120項目に及ぶ診断結果をパソコンに入力すると各項目後との定量的な評価がレーダーチャート形式で表示される。それにより建物の性能を総合的に把握することが出来る。
 また、調査診断は、1日程度で完了する。さらに評価の低い項目について、想定されるリニューアル項目を選択すると、リニューアル方針の支援に使用する事が出来る。このシステムを使用する事で、各性能項目の重要度に対する所有者の考え方をAHP(階層分析法)を用いて分析し、評価に反させる事が出来、さらに建物間の比較検討が用いやすくなる。
 また特長としては、測定や複雑なシミュレーションなどは、一切行う事無く、目視とヒアリングを中心とした簡易な調査のみで評価するので、手間暇がかからない。今後、大林組は、今回開発したこのシステムを利用し、建物の総合的な診断と最適なリニューアルの提案を行っていく。




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