不動産トピックス

ホテル運営会社次の一手を探る

2023.09.11 10:21

KPG タイムシェア別荘2棟を軽井沢に竣工 2024年には新たな施設も
 カトープレジャーグループ(東京本社・東京都港区、KPG)ではこのほど、分譲と運営管理を行う本格的な別荘事業「GLAMDAY STYLE TEITAKU(グランディスタイルテイタク)」シリーズの第2弾となるタイムシェア別荘「水ノ星(ミズノホシ)」(2棟)の分譲を開始。また、2024年には、軽井沢の4つの別荘エリアにタイムシェア形式やホテルコンド形式などの分譲方法による、計10棟のセカンドハウスを展開させる予定だ。 
 「GLAMDAY STYLE TEITAKU 水ノ星」は、旧軽井沢に位置し、閑静な住環境と利便性を兼ね備えたタイムシェア別荘。広々としたテラスを有するVEGA(ベガ)と、ドッグランを備えたALTAIR(アルタイル)の2棟があり、各棟、3つのベッドルームと3つのバスルームのほか、サウナや書斎などを配置する。
 ベガは土地面積1025・96㎡、延床面積244・54㎡、建物244・54㎡、RC造地上2階建て。アルタイルは、土地面積508・95㎡、延床面積230・73㎡、建物230・73㎡、RC造地上2階建て。
 タイムシェア別荘とは、1棟を24名のオーナーで、共有持分として所有する不動産。そのため、初期投資を抑えることができ、1口あたり年間14日の滞在を可能にし、複数口での購入も可能。オーナーは、利用日があらかじめ指定されたフィックスデイと、予定に合わせて選択できるフリーデイを用意しており、運営および管理は全てKPGが行う。
 同社が展開する「GLAMDAY STYLE TEITAKU」とは、新しいライフスタイルを創造し、魅力的な滞在を提案し続けるセカンドハウスブランド。コンシェルジュがケータリング、BBQなどの手伝い、地元のスポットや観光情報および各種予約の手配、滞在中のハウスキーピングやメンテナンスは専属スタッフが行う。
 同社ではまた、2023年1月1日に「GLAMDAY STYLE TEITAKU 空ノ庭」を軽井沢に誕生させたことを皮切りに、2024年には、軽井沢の4つの別荘エリアに新たに10棟のセカンドハウスを誕生させる。
 「軽井沢」駅より車で2分、スキー場やプリンスショッピングプラザも近く、利便性が高い「山ノ麓」(5棟)、矢ヶ崎川沿いに位置し、旧軽井沢銀座商店街や旧碓氷峠遊歩道などの徒歩圏内にある「川ノ音」(2棟)と「水ノ星」(2棟)。そのほかに1棟(詳細計画中)の合計10棟は、趣が異なり、それぞれの地の魅力を引き出し、軽井沢での新しいライフスタイルを提案する。
 同社は「GLAMDAY STYLE TEITAKU」以外にも、すでに軽井沢で多数のプロジェクトを展開している。レストランは「つるとんたん UDON NOODLE Brasserie KARUIZAWA JAPAN」、信州の食材で作るスペイン王室御用達のレストラン「Jose Luis(ホセ・ルイス)」、また、ライフスタイルホテルとして「TWIN-LINE HOTEL KARUIZAWA JAPAN」を運営するほか、2023年12月には、スモールラグジュアリーリゾート「ふふ 軽井沢 陽光の風」と「ふふ 旧軽井沢 静養の森」が開業する予定だ。  同社は、各地の魅力を最大限に活かしたコンセプトで、建築、インテリア、光、音、香り、食など、各専門分野のプロフェッショナルとコラボレーションをしながら、レジャー事業の開発・運営をおこなうトータルプロデュースカンパニー。
 同社が手がける代表的な旅館やホテルには、大正時代にかつての三井財閥の別荘として建てられた国の有形登録文化財「三井 翠松園」を料亭旅館へ新装した「箱根・翠松園」や、日本旅館の温もりとホテルのプライベートな空間を融合させたスモールラグジュアリーリゾート「ふふ」、沖縄の海を見渡せる全室オーシャンビューで広々とした客室の南国リゾート「カフー リゾート フチャク コンド・ホテル」などがある。

オリックスG ペットボトルリサイクルを本格化 箱根DMOと連携で
 ORIX HOTELS&RESORTSが運営している「箱根・芦ノ湖 はなをり」(神奈川県足柄下郡)では9月1日より、箱根DMOと施設内でのペットボトル回収に関して連携。ペットボトル水平リサイクルの実践とステークホルダーに対してプラスチック資源循環に対する意識向上を目指す。
 透明リサイクルボックスをフロントロビー1カ所・共用自動販売機コーナー1カ所、従業員バックスペース2カ所に設置し、キャップ、ラベル、ペットボトルの分別を強化する。ペットボトル水平リサイクルでの循環資源の活用を見えるかたちで告知し、宿泊者にも参加してもらえるよう案内を行い、従業員も含め環境問題に向き合えるように取り組んでいく。
 この取り組みは、同じくORIX HOTELS&RESORTSの施設である「箱根・強羅 佳ら久」にて3月より実施しており、「はなをり」館内でも導入することで、箱根DMOとのさらなる連携を図る。
 「ペットボトル水平リサイクルの実施に関する協定」とは、2022年7月25日に、箱根町、サントリーグループと協定を締結。同協定は、使用済みペットボトルを原材料として新たなペットボトルに生まれ変わらせることで、持続性のある資源化、適正処理の推進および二酸化炭素排出量の削減を図ることを目的としている。
 ORIX HOTELS&RESORTSの旅館・ホテル14施設を含む、オリックス・ホテルマネジメントが運営する全22施設では、オリックスグループ全体で重要項目に掲げている「脱炭素化」「環境配慮」「安全・安心・快適性」「地域共生」の4つを柱としたサステナビリティにおける取り組みを積極的に行っている。

森トラストが奈良に新店 マリオット最上級ブランド
 森トラスト(東京都港区)ではこのほど、「紫翠(しすい)ラグジュアリーコレクションホテル 奈良」(奈良県奈良市)を開業させた。同ホテルは、マリオット・インターナショナル最上級ブランド「ラグジュアリーコレクション」を冠したホテルとしては国内5軒目。森トラストグループが展開するラグジュアリーホテルブランド「翠 SUI」、「ラグジュアリーコレクション」を冠した3軒目のダブルブランドホテルとなる。
 同ホテルは、近鉄「奈良」駅より徒歩約15分、客室は全43室、レストラン「翠葉」(イノベーティブ)、鮨&バー「正倉」(鮨)、プライベートスパ(2室)などを併設する。
 客室には、奈良の伝統の息遣いを感じられる趣ある佇まいに自然と調和するインテリアが施されており、一部客室には天然温泉の湯を湛えた内風呂、露天風呂を設える。ホテルメイン棟は、大正時代に建てられ、様々な歴史の舞台ともなった「奈良県知事公舎」を、当時の設えを残しつつ現代に蘇らせた。
 そのほか館内には、レストランのほか、温泉露天風呂を配したスパ、同敷地内には四季折々の木々の美を堪能できる日本庭園「吉城園」、旧興福寺子院「世尊院」をリノベーションしたカフェなどを併設している。

CBRE バケーションレンタル売却支援
 CBRE(東京都千代田区)はこのほど、新築マンションの分譲を手掛ける不動産ディベロッパーのサジェスト(東京都渋谷区)が所有する3件のバケーションレンタル「PERCH」、「INFINITY」、「the moss」の取引について、カトープレジャーグループ(東京本社・港区、KPG)への売却をサポート。
 CBREは、2022年12月にサジェストより、同社が所有するバケーションレンタル施設3物件の売却の依頼を受けたという。同社ではインベストメントプロパティ(売買仲介)部門と、ホテルを専門に投資やアドバイザリーサービスを提供するCBREホテルズの連携により、2023年3月に売買契約・決済に至ったもの。
 今回取引の対象となったバケーションレンタルは、デザイン性に定評のあるマンションディベロッパーのサジェストが、熱海を中心に開発・展開していた、「旅と暮らしが一体となった新しいライフスタイル」を提案するリゾートブランド「72 NANAJUNI」の一棟貸し切りのヴィラ。
 CBREホテルズは、クライアントが所有する資産の価値最大化を実現するため、同社が保有するマーケットデータに基づき、有力な買主候補を絞り込んだ上で、限定的に案件紹介を実施し、最終的な売買合意に結びつけたという。

「オリエンタルホテル東京ベイ」最上階フロアリニューアル
 「オリエンタルホテル 東京ベイ」(千葉県浦安市)は、最上層2フロアの客室(99室)をリニューアル。「The Oriental Floor」と称した最上階の客室は全5タイプあり、ファミリーや友人グループ、カップル等、多様な用途やスタイルに応じた滞在が可能だ。
 今回のリニューアルでは、造り付けの家具を撤去し居住スペースを拡大することで、開放感のある客室になった。室内は南仏プロヴァンスの地中海をイメージしたブルーを中心に、ゴールドをアクセントに採用し、上質で落ち着いた雰囲気を演出している。 
 客室入口には、滞在中に靴を脱いで過ごせるよう玄関スペースを配置。客室には、ミラーリング対応の大型テレビやフットマッサージャーの他、一部の客室ではリラクゼーション効果が高いレインシャワーを備える。
 バスとトイレは全室セパレートタイプにリニューアルし、ファミリー利用にも最適な洗い場付きのバスルームやレインシャワーを備えたシャワーブースの部屋を用意した。また、人気美容ブランド「ReFa」のファインバブルシャワーヘッドやドライヤー、ヘアアイロンに加えて、オリエンタルホテルオリジナルアメニティ「ORIENTALIST(オリエンタリスト)」を全室に設置した。




週刊不動産経営編集部  YouTube