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新潟市で大規模再開発始動 中央区西堀端に商業・オフィス・住居の複合高層ビル
2023.09.25 11:23
新潟市中央区西堀通で大規模な再開発がスタートする。
西堀通5番町地区市街地再開発準備組合、廣瀨(新潟市西区)、東京建物(東京都中央区)が推進している「(仮称)西堀通5番町地区市街地再開発事業」が、15日付で都市計画決定の告示を受けた。本体工事着工は2025年を予定、竣工は2029年を予定している。
計画地は新潟市中央区西堀通5番町内。幹線道路にも面した場所に位置する。同地区は、「新潟」駅と古町をつなぐ都心軸周辺エリア「にいがた2km」の対象エリアであり、新潟都心のまちづくりに位置づけられている。
同事業は、敷地面積約9440㎡、延床面積約8万5010㎡でA街区とB街区で構成される。A街区は、敷地面積約7800㎡、延床面積約7万5500㎡、地上37階地下1階、商業・事務所・住宅・駐車場等を用途とする本体棟を整備。
事務所機能としては、新潟市内最大級のオフィスを整備。また、コワーキングスペースを設置することで、多様な働き方を支援し、他分野の企業のワーカーとの働く空間の共有によるイノベーション創出に寄与する。
商業機能としては、古町地区の立地特性を生かし、温浴施設や物販店舗といった都市型サービスなど、多様な機能の再集積を図る。
住宅は、入居者のライフスタイルや居住ニーズに応える住戸面積タイプを備え、多様な入居者をターゲットとする。また、超高齢社会への対応として、都市型シニア向け住宅を整備する。
B街区は、敷地面積約1640㎡、延床面積約9510㎡、地上8階建ての駐車場棟を整備する。
建物低層部の屋上には屋上広場、建物周囲には階段広場を整備。交通広場や参道広場等のオープンスペースを中心にバス、タクシー乗り場、シェアサイクル等を整備し、交通結節機能を強化する他、計画地の外周部に歩道状空地、本体棟と駐車場棟の間の現道路部分に歩行者通路をそれぞれ整備する。
環境認証については、CASBEE新潟Aランク取得を目指す。地区内の建物の不燃化・耐震化により、まち全体の防災性を向上させ、緊急時には地区周辺の住民や帰宅困難者が避難できる防災拠点を整備する。