週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

森ビル 「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」開業

2023.10.09 11:04

 森ビル(東京都港区)は今月6日、「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」を一般開業した。同日に実施されたオープニングセレモニーでは、代表取締役社長の辻慎吾氏、都市再生機構 理事長の中島正弘氏、東京地下鉄 代表取締役社長の山村明義氏、OMAパートナー ニューヨーク事務所代表の重松象平氏、ホテル虎ノ門ヒルズ 総支配人のギヨーム・ポピー氏がテープカットを行った。

 虎ノ門ヒルズ街区は、都市インフラ整備と再開発プロジェクトを合体させた一体大規模再開発。区域面積7・5ha、延床面積79万2000㎡、オフィス総賃室面積は30万5000㎡に上り、そのスケールは「六本木ヒルズ」に匹敵する規模となる。
 2014年には東京都との再開発事業により「立体道路制度」を活用、同年竣工の「虎ノ門ヒルズ 森タワー」と環状二号線を一体で開発した。今回の「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」では「駅と街の一体開発」を目指し、広々とした駅前広場(ステーションアトリウム)を備えた東京メトロ日比谷線の56年ぶりとなる新駅、「虎ノ門ヒルズ」駅を完成。桜田通り上にかかる幅員20mの大規模な歩行者デッキ「T-デッキ」が整備され、エリア全体の回遊性と賑わい創出に貢献する。
 「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」は、東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅直結。延床面積約23万6640㎡、地上49階地下4階、約266mの高さを誇る。地上7階~地下2階には「食」を中心とした新しい街の3rdプレイス「T-MARKET」をはじめとした商業フロア、15~44階に基準階3400㎡のオフィス、11~14階に東京初進出となるアンバウンド コレクション by Hyattの「ホテル虎ノ門ヒルズ」、8階と45~49階には情報発信拠点が整備される。
 ステーションタワーの目玉の一つとなる情報発信拠点「TOKYO NODE」は、新たな体験や価値、コンテンツや情報を創出し、東京から世界に向けて発信する「NODE=結節点」として機能する。面積は約1万㎡、メインホールと3つのギャラリーを設えたほか、8階にはクリエイターとの共用の場としてラボを設置。レストランやインフィニティプールも整備し、多様な発信に対応した。
 6日には「T-MARKET」と商業フロアの第一弾、「TOKYO NODE」、オフィスが順次開業し、来月には「T-MARKET」の第二弾、12月には「ホテル虎ノ門ヒルズ」が続けて開業を予定している。




週刊不動産経営編集部  YouTube