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大林組 高信頼性コンクリート製造システム完成

2001.11.05 14:36

 大林組(港区)は、高信頼性コンクリート製造システム「コンクリート製造名人」のモデルプラントを完成させた。
 コンクリートの製造においてはセメント・混和剤・砂利・砕石・砂・水といった各材料を所定量だけ正確に計算することが重要になる。
 しかし、これらの材料の中でも砂は保存中に水分を含んでしまうことがあり、また、同じ貯蔵施設内の砂であってもその水分量はばらばらになってしまっている。
 従って砂が含む水分の量を正確に把握することは困難であり、熟練技術者の経験とノウハウに基づき水分を補正しているのが現状であった。
 それに対し、同社が開発した「コンクリート製造名人」は、水浸方式による細骨材計量システムという新しい方式を採用し、従来の細骨材表面水率測定を不要にしたのが特徴。
 これにより、全材料の計量、練り混ぜが全自動で行われ、砂中の水分量に関係なく高品質のコンクリートを製造することが可能になるという。
 既存プラントへの導入に際しては大林組が技術支援を行い、全自動システムでなくても、計量装置の設置だけで高信頼性コンクリートプラントを実現することが可能になるという。




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