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竹中土木 コケを利用した壁面緑化システム
2001.10.08 17:08
竹中土木(東京都中央区)は、竹中工務店(大阪市)、朝日興産(大阪市)、協和トータルワークス(大阪府和泉市)と共同でコケ植物を利用した壁面緑化システム「モスインネット」を開発した。このシステムは、マットに生育させたコケを飛散防止に配慮してネット状に壁面外側に取り付ける技術で構成されている。コケは土壌を必要とせず、高い保水性と耐暑性があり、垂直面でも生育するという特性をもち、種類によっては日照を嫌う種もあることから、建物の壁面緑化に適している。同システムは、三次元織物内にコケを生育させたマットを壁面に取り付けて緑化するというもの。自由な形の裁断が可能で、垂直壁にも対応が可能だ。スナゴケ、ハイゴケの2種類のコケを使い、その組み合わせで壁面に取り付ける。スナゴケは屋外専用品種に対して屋内外兼用品種で、この両者を単独または混合で用いる。
価格は、コケの養生レベルや施工条件によって異なるが、平米当たり7万7000円を予定している。