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フジテック 業界初の直角二方向出入口型昇降機 分速度30mは従来の1.5倍

2001.08.27 16:14

 昇降機メーカーのフジテック(大阪府茨木市)は、現在発売中のホームエレベータ「ゆとりあ」の新商品ラインアップとして「直角二方向出入口タイプ」の販売を8月23日より開始した。
 これまでの二方向出入口タイプのエレベータは正面から乗って背面側に降りる「貫通二方向タイプ」のみであったが、今回の新商品は業界で初となる、二つの出入口が正面と側面に設けられている「直角二方向出入口タイプ」であるのが最大の特徴で、商品名も「ゆとりあLフィルム」となっている。
 これにより、レイアウトの自由度が格段に向上することになるという。
 また、小型で高効率の駆動システムと安全装置を開発することにより、一般的なホームエレベーターの速度である分速20mを大幅に上回る分速30mを実現した。これまでの機種では3階まで約20秒、4階までは約29秒要していたものが、それぞれ15秒、21秒へと短縮されることになる。
 その一方で、電駆機容量は3人乗りで1.0kw、2人乗りで0.75kwと、一般的な機種の約2分の1~3分の1程度の省エネを実現している。
 価格は標準仕様のもので3人乗りで297万円、2人乗りで294万円(税・工事費別)。同社では初年度350台の販売を見込んでいる。




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