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英国ドラッグストア「ブーツ」8月末での全店閉店を発表
2001.08.06 10:28
英国の小売事業ブーツ・カンパニーと三菱商事が共同で展開するドラッグストア「ブーツ」が全店閉店することになった。
ブーツは一昨年の原宿店を皮切りに、国内で4店舗を展開。自社ブランドの化粧品などを中心に、高級志向の店舗づくりを行ってきた絶対的な知名度の不足から客足が伸びなかったことに加え、店舗が一等地にあったことで、多額の賃料負担が経営を圧迫していた。
基幹店舗の銀座店については、既にビル側に解約予告が出され、8月20日前後に閉店する予定だという。
尚、ビルとの間に交わされた賃貸借契約の期間は10年となっており、まだ8年を残しての退去となった。その為、ブーツ側が違約金を払ってでも中途解約するのか、残存期間については後継の入居テナントをブーツ側が自ら斡旋するのはといった点に関心が集まっている。
銀座店は晴海通りと並木通りの交差点という一等地にあり、集客力に優れる為、各店舗からも注目を集めている。ビルの賃料は10万円を下らないと言われているが、それでもブーツ側の閉店発表以来、様々な企業からビルや仲介業者の元には問い合わせが寄せられているといい、その行方が注目されている。