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東レ タイル外壁材剥離防ぐ建築部材
2001.07.16 16:16
東レ(中央区)は、今月よりタイル外壁材の剥落落下を防ぐ建築部材「スーパーループボンド」の販売を開始した。
同社では一昨年、タイル外壁剥離部材「ループボンド」を発売しているが、今回はそれに「Pコン」機能を追加したもの。
コンクリート造の建物を造る場合、まずベニヤ板を「セパレーター」と呼ばれる鉄棒の端部に「Pコン」を取り付け固定し、型枠を造る。そこにコンクリートを流すことでコンクリート躯体が完成する。
この工程内において「Pコン」の代わりに「スーパーループボンド」を取り付ければ、区体表面にループ部分が現われ、ここに下地モルタルを塗ることでコンクリート躯体と外壁材を繋ぎ止めることが可能になる。
これまで外壁タイルの剥落防止工法としては、コンクリート躯体面に凸凹を造るものが一般的であったが、施工後に廃材が多く発生することが、施工が煩雑になりコストが40%程アップするなどといった難点があった。
こうした中で、通常工法に比べ15%の工費増で済む「スーパーループボンド」はコスト面だけでなく、省力化、環境配慮の面においても利点があるという。
同社では年間100万平米の採用を目指している。