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外食産業大手日本マクドナルド 今年7月に店頭公開を決定 価格競争力武器に店舗数も増加中

2001.03.19 16:52

 外食産業最大手の日本マクドナルド(新宿区)が今年7月株式を店頭公開すると発表した。平日半額バーガーなどの新戦略で他のファーストフードを寄せつけない集客力を見せる同社の株式公開は、出店ペースの増加などビル業界にも影響を与えそうだ。
 ハンバーガーの半額セールで業績好調の外食産業大手、日本マクドナルドは今月14日、株式の店頭公開を決めた。現在同社は競争の激化する外食産業の中で一人勝ちの印象があり、圧倒的な価格競争力を武器に成績を伸ばしている。
 小型店舗であるサテライトも含めて約3600店を現在出店している同社の2000年12月期の売上高は約4300億円。店頭上場による出店戦略ヘの影響について同社はこうコメントする。
 「店頭公開による、事業への影響は特にありません。基本的には、年間300店前後の出店ペースを維持して行く予定です。長期的な視点で、出店戦略を捉えた場合、最終的には1万点を目標にしています。それが達成できるのはだいたい2010年以降と言うことになるのではないでしょうか」(日本マクドナルド広報部)
 同社は一般的なビルインタイプ・ロードサイト店に加え、ショッピングセンター内の軽食コーナーなどにも対応できる「サテライト」と呼ばれる小型店舗などを展開しており出店に対する柔軟性が売りになっている。
 特に米国マクドナルド本社とのライセンス契約をめぐる争い以来、出店が出来なかったダイエーグループと「和解」をするなど、店舗網拡大へ向け死角は存在しないといえる。
 また最近ではオフィス街における夜間デリバリーなどの新サービスも話題になっている。

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