週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

エヌ・アンド・アイシステムズ ASP用いた不動産評価システム 4月1日より金融業ら対象にサービス開始

2001.02.05 11:18

 ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)事業のエヌ・アンド・アイ・システムズ(東京都台東区)は今年の4月1日から本格的に路線価図と公示地価を利用したオンライン向けの地図システムによる不動産評価事業を開始する。
 このシステムはコンピューターの画面を通じて土地価格を表示する事で不動産関連企業や金融機関を中心に提供するもの。
 サービスの概要はASPセンターに設置したASPサーバー内に価格算定の為の地価情報と地図表示の為の地図情報を保存、インターネットを使って不動産、ゼネコン、銀行、ノンバンクといったユーザーに対し、データを送信する。サーバーは3基同時に稼働する予定で地震などの事態にそなえる。
 このシステムを利用する際の最大のメリットは、不動産関連企業の場合、取引価格の目安として基準になる価格をすぐに入手する事ができる点で、金融機関の場合は融資担保の評価額として基準となる価格を見る事ができる。
 費用は一回情報を入手するたびに500円を予定している。
 情報の提供範囲は東京、神奈川、千葉、埼玉でその後、関西圏や名古屋圏に拡大する予定。コンピューターにつきものの悪質なプログラムの進入に対しては、ファイヤーウォールで対応していく方針で、通信の安全性を確保するために送信データは暗号化する。
 パソコンさえあればどこでも必要な地域の不動産評価が行える手軽さとシステム開発の投資と設備投資の必要がない点がユーザーのメリットになる。
 1月22日より無料でデモ・サイトを公開、3年後には1億円の売上を見込んでいる。
 アドレスhttp://demo.mapasp.isfnet.jp/




週刊不動産経営編集部  YouTube