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席貸し型のSOHO施設「開港広場21」横浜にオープン フロア全体を仕切らずに広い空間でゆったり感演出
2001.01.22 16:55
起業家を育成するSOHO(横浜市)が1月9日に新しく「開港広場21」を横浜市中区にオープンした。
次世代企業家の支援を目的とした最新のインキュベート施設として、1階約180坪のオープンスペースをフル活用し、個人もしくは複数の企業家にフレキシブルに対応出来る柔軟なレイアウトが持ち味で、スペース中央部は向い合った4つの枕のペアが複数あり少人数の企業家に対応、場合によっては、パーテーションで区切る事も可能となっている。利用者側が自由にスペースの利用を発想する事ができ、積極的に自らのニーズに合わせたスペース活用ができる。
最大の特徴は他のSOHOオフィスがパーテーションでスペースを区切り、空間を貸すというイメージに対し、開港広場21は席貸しという点で基本的にはパーテーションで区切られておらず、ゆったりとした空間の中で能力を発揮するように工夫されている点だ。
180坪あるオープンスペースには78席のキャビンを提供、仲間と共同設立したユーザーにも対応出来る中央のキャビンと個人向けに設置されているキャビンとでは仕様が違うといったこだわりも感じる。
全キャビンに高速通信インフラを常時接続できる環境を整おうに備しているが、実際に利用するユーザーの業績は必ずしもIT産業に偏っているわけではない。グラフィックデザイナーや個人の翻訳家、作家、ホームページ製作会社といったように多岐に渡っている。