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ダイキン工業 ビル用空調機の新シリーズを開発 省エネ性・環境対応に優れる

2001.01.22 17:01

 ダイキン工業(大阪市)は省エネ性、地球環境への対応、設計・設置自由度の向上などを追求したビル用マルチエアコン「Ve-UP」シリーズ全19機種の販売を5月より開始する。
 今回の「Ve-UP」シリーズには様々な特徴があるが、中でも省エネ性については冷房時の定格消費電力の削減とインバーターの部分負担特性を向上させ約25%の電気代削減を実現している。
 「2000平米クラスのオフィスビルであれば当社従来機に比べて約50万円ものコスト削減が可能になります」(同社)
 また定格消費電力の削減により既存受電容量を上げることなく冷房能力で約135%まで空調機の増設が可能になるという。
 「OA機器の増加等で空調負荷が増加したビルの空調リニューアルにおいて電気設備コストの削減が可能になります」(同社)
 更に地球環境への対応としては新冷媒の採用によりオゾン層保護を推進するだけでなく、冷媒量も約20%削減。加えて冷媒回収機能も標準装備し地球温暖化の抑制にも貢献する。
 室外ユニットについても梱包を木枠から段ボールに変えたことで廃棄物削減にも配慮している。
 「企業のITによる熱負荷増に加え、24時間勤務などオフィスの形態が変化する中で空調設備充実へのニーズは増しています。今回の新シリーズでリニューアル市場を中心に効率的な空調のあり方を広く提案してゆきます」(同社)




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