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日鉄興和不動産が初の木造マンションを着工 内装も木質化し「木を五感で感じられる住まい」目指す

2024.02.05 11:10

 日鉄興和不動産(東京都港区)は、東京都目黒区大岡山で同社初となる木造賃貸マンション「(仮称)大岡山一丁目プロジェクト」を着工した。竣工は2025年3月頃を予定している。
 立地は東京都目黒区大岡山一丁目に位置し、東急目黒線「大岡山」駅徒歩10分、東急東横線「都立大学」駅徒歩12分と2路線の利用が可能。
 同物件は、敷地面積656・51㎡、建築面積459・04㎡、木造(地上)RC造(地下)地上4階地下1階建て、総戸数29戸の賃貸マンション。
 エントランスと住戸内には天然木材の使用を予定。外観を全体の森に見立て、エントランスは幹をイメージし、森の内部に入り込むような空間をデザイン。建物内では木々の模様や香りで自然に包まれる心地良さを感じられるように計画。また、エントランスには釜石市のFSC認証林から伐採した木材を使用したオブジェを作成する予定。
 屋上には緑・風を感じられる「草屋根ルーフトップテラス」を設ける。植物で屋根を覆った「草屋根」部分は、夏の日差しや冬の冷気などが直接屋根に触れることがなく、省エネ効果が見込める。
 また建物内には、サステナブルな体験ができる体験型施設「ONE LAB・CASE大岡山」を開設。同施設では、1住戸を宿泊体験施設として整備し、入居者以外も無料で宿泊させる。宿泊者は、「サステナブル」をコンセプトとした暮らしを体験できる。
 環境負荷低減については、断熱性能や高効率な設備・システムの導入により省エネルギーを実現させ、共用部を含むマンション全体で約20%以上の一時エネルギー消費量削減を目指すZEH|M Orientedを取得予定。




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