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みなとみらい21で複合開発が着工 大和ハウス工業と光優がオフィスやミュージアムなどを整備
2024.02.26 12:00
大和ハウス工業(大阪市北区)と光優(横浜市港北区)は2024年2月22日、横浜市西区みなとみらいにおいて「みなとみらい21中央地区52街区開発事業」を着工した。竣工は2027年5月を予定。
事業は、ミュージアム棟(地上3階建て)、オフィス棟(地上29階地下2階塔屋6階建て)および地上熱供給プラントからなる、敷地面積1万1818・44㎡、延床面積11万3898・83㎡を開発するプロジェクト。
立地はみなとみらい21地区の構成街区で最も広い「中央地区」。「新高島」駅より徒歩2分、「横浜」駅より徒歩10分に位置する。
オフィス棟の4~29階には、1フロア当たり約2700㎡の無柱空間がひろがる。専有部に専用内階段を設けることもでき、柔軟なレイアウト変更が可能。また18階と24階の2フロアは、床下に300mmの空間と4000mmの天井高を確保。大型什器や設備も配置できるフレキシブルフロアとし、ラボやテストキッチンなど様々な業種に対応する。
1階は店舗と駐車場、2~3階にはカフェや店舗、ワーキングラウンジなどの交流の場を充実させ、「イノベーションプラットフォーム」の運用を目指す。また、災害や事故に備えた免震システムを導入し、非常用発電機や貯水タンクも整備。屋上に太陽光発電設備を設置し、脱炭素社会の実現を目指す。
ミュージアム棟には、光優を事業主体に世界初の「ゲームアートミュージアム」を整備する。ゲーム映像やキャラクターデザイン、サウンド等を展示し、CG技術を使用した体験を提供。外観デザインは「生命」をイメージした螺旋状で、約3000㎡のアートガーデンでは、四季折々の植物を楽しむことができ、夜間はプロジェクションマッピングでゲームの世界観を演出する。
地下の地域熱供給プラントは、みなとみらい二十一熱供給(横浜市中区)が運営。高効率の地域冷暖房システムを用い、環境性向上に貢献する大規模プラントを整備。地区全体にエネルギーを安定供給する。
1983年に開発を開始した「みなとみらい21」は現在、約186万㎡のうち開発進捗率は約96%。完成が近づく。