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大成建設 来年度より「新経営計画」実施 顧客サービス充実し受注の拡大を図る

2000.12.18 16:22

 大成建設(東京都新宿区)は、来年4月より実施する「新経営計画」を発表した。
 同社では平成10年度下期より、「中期経営計画」を実施し、営業力と収益力の強化、変化の著しい経営環境に迅速に対応するため、「中期経営計画」を今年度で打ち切り、21世紀となる平成13年度からは、新たな目標を設定して「新経営計画」を実施する。
 経営計画の目的は、受注の確保、利益水準の向上、有利子負債の削減による財務体質の強化、グループ経営の強化。
 新経営計画の概要は、CS(顧客満足)行動の徹底、技術力による差別化、開発関連ノウハウによる差別化、リニューアル市場への展開、価格競争力の強化、海外工事への取り組み、住宅事業の強化などで、これらの取り組みにより、売上高総利益率10%以上の確保、売上高販管費率6%以下の実現を目指す。この中のリニューアル市場への展開では、「リニューアル本部」を新設し、グループ全体の調整を行うとともに、インターネットを活用した顧客サービス「建物リニューアル協会」「ビルオーナーズ倶楽部」を充実し受注拡大を図る。
 また、新規事業への取り組みも積極的に展開する予定で、フィービジネスでは、建設ソフトビジネスを担当する子会社を設立し、調査・実験・解析・コンサルティング等の技術コンサルタント、および開発ノウハウ等の開発コンサルタントを事業化していく。プロパティマネジメントの強化・拡大、建設会社対象のフィービジネスのパートナー事業も開始する。

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