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東レ CFRPの使用による補修・補強工法を展開

2000.11.13 11:53

 東レ(東京都中央区)と日本シーカ(神奈川県平塚市)は、炭素繊維強化プラスチック板(以下CFRP板)によるコンクリート構造物の補修・補強を行う「トレカラミネート工法」を展開している。
 既存鉄筋コンクリート構造物の補強方法としては、従来の鋼鈑による補強のほか、炭素繊維による補強が広く普及しストランドとシート貼りの2種類の炭素繊維補強工法が用途に応じて採用されている。
 トレカラミネート工法には、軽くて取扱い易い板状の部材を、モルタル状の接着剤で貼り付けるだけなので、施工性に優れており、特に上向きの作業においては、樹脂が垂れることもなく一層効果を発揮するという。1枚は、炭素繊維シート4~8層分に相当し、大きな補強効果が得られ、工期の大幅な短縮も可能とする。また、CFRP板は、炭素繊維シートと比べ強度と剛性が高いので、間隔を空けての貼り付け補修で済み、補修する箇所全面に貼り付ける必要もなくすことができる。
 建築分野においては、RC建築物の床スラブ、梁の補修・補強、壁廻り、床廻りの開口、木造建築物の梁などの、主として曲げ補強に適用される。




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