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大京・NTT-ME出資のネット事業会社「ファミリーネットジャパン」誕生
2000.10.23 14:10
オフィスビルやマンションなど大型建築物の情報インフラ整備が急速に進んでいる。こうした動きの中で、マンション最大手の大京とNTTのグル-プ会社のNTT-MEが手を組み、大型マンションを中心にした周辺地域ブロードバンドネットワーク化を進めていくことになった。
大京(東京都渋谷区)とエヌ・ティ・ティエムイー(東京都千代田区)が、共同で設立した高速ネット事業会社ファミリーネット・ジャパン(東京都渋谷区・以下FNJ)が、16日より営業を開始した。
同社の営業内容は、光ファイバー網、およびワイヤレス技術を利用した定額・常時接続のブロードバンド・インターネットのインフラ構築、新築・既築マンションやその周辺住宅へのプロバイダー事業、ブロードバンドインターネットサービス用ポータルサイトの運営およびオンラインショッピングや教育事業、医療・看護・介護などの各種インターネットコンテンツサービスの提供。
社名(ファミリーネット・ジャパン)は、日本国内の家族をネットでつなぐという意味で、大京のライオンズマンションを主軸にマンション内のネット化、さらにはマンションの半径400m圏内の周辺住宅のネット化を進め、地域のネットワーク化を推進し、国内有数のブロードバンドネットワークを構築していく構想を表している。
NTT-MEのマルチメディア事業のポテンシャルと通信技術、マンションネットノウハウと大京のマンションデベロッパー最大手の実績、管理・運営ノウハウを活かし、マンション住民への最強のブロードバンドインターネットサービスの拡大を図る考え。3年後には、約6000棟、約30万世帯の大京グループの既存マンションや周辺住宅など約1000万世帯のへのサービス提供、売上高800億円を目指す。
資本構成は、大京が55%(2.7億円)、NTT-MEが45%(2.2億円)となっており、社長には、大京経営企画部ネット戦略室部長の村山茂氏が就任。