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<トピックス>日本パーカライジング 産業廃棄物を利用したセラミックタイルを開発
2000.09.04 17:33
塗料メーカーの日本パーカライジング(東京都中央区)が開発した産業廃棄物を利用する保水性セラミックタイル「パルセライン」が好評を博している。
同製品は、リン酸塩化処理時に発生するスラッジと大谷石の破砕屑を主原料としたセラミックタイルで、70%以上が産業廃棄物からなっている。構造的には、土壌と同程度の空隙を持つ微細気孔の集合体のため、数多くの特性を持つ。まず1つは高い保水力だ。
「同製品は体積の約40%までを蓄えることができまる。蒸発時の気化潜熱により表面の気温上昇を抑制し、ヒートアイランド現象を緩和します」(同社)
2つ目は吸音性・遮断性の高さだ。前述のように土壌シルトの間隙径に近い約10μの微細気孔の空隙を持つため、音や空気が吸収されるのである。3つ目が、耐凍害性である。
「マイナス20℃での耐久性能試験もクリアしていますので寒冷地でも使用できます。実際に北海道の札幌、富山県で敷設物件があり、数年経過しても凍結による破損等の問題は起きていません」
これまで、舗道や公園のタイルとして使用されるケースが多かったが、近年は建物の外壁、屋根材、玄関回りなどその用途は広がりつつあるという。日本パーカライジングTel03-3278-4429