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フジテック「ツーリングパーク」 バイクも収納できる立体高層型駐車システム発売
2000.06.19 17:13
エレベーターメーカーのフジテック(大阪府茨木市)は、駅前や大型商業施設など繁華街の迷惑自転車問題解消に役立つ立体自動駐輪システム「ツーリングパーク」を開発。5日より販売を開始した。
このツーリングパークは自転車搬送用のエレベータと多層の駐輪室からなる高層式の立体自動駐輪場で、1000台の自転車を収容するのに必要な敷地は約100坪と、従来の平面駐輪場に比べ約3分の1で済むのが大きな特徴となっている。
加えて、世界で初というバイク立体駐輪システムを開発し、自転車と同一施設にて収容することも可能だ。
また、ユニットを多数連結することで数千台規模の大型駐輪場にすることも出来る。
更に、建物内の人が出入り出来ないスペースに自転車を収納する為に駐輪自転車に対する盗難やいたずらを防げるなど防犯面においても多くのメリットがある。
同社では「明るく安全で、快適に利用できる、新世代の駐輪システム」を武器に、放置自転車等に悩む自治体や商店街、大型商業施設に販路を求めてゆく考えだ。
「既存の駐輪場は地下にあるなど暗く危険なイメージが強いのですが、今回はそれを払拭することに成功しました」(同社)
販売価格は1ユニット(建屋面積36平米、138台収容)で5000万円。初年度で40ユニットの販売を見込んでいる。