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「赤坂」駅直結の大規模ビル着工 国際新赤坂ビル跡地にオフィス・ホテル・劇場など整備
2024.03.18 10:37
三菱地所(東京都千代田区)とTBSホールディングス(東京都港区)は13日、共同で推進している「赤坂二・六丁目地区開発計画」の起工式を実施し、新築工事に着手した。全体竣工は2028年10月末の予定。計画は2021年11月に国家戦略特別区域の認定を、今年2月9日に民間都市再生事業計画の認定を受けている。
開発地は東京都港区赤坂。地下鉄「赤坂」駅に直結し、用地は道路を挟んだ2街区で形成されている。「国際新赤坂ビル東館」跡地の東街区には敷地面積8762㎡、延床面積16万7650㎡、地上40階地下4階のビルを建設。5~39階をオフィスとするほか、低層部には商業施設を配置。中間層には約1000㎡のインキュベーション施設を整備し、スタートアップ企業やクリエイターの育成・交流を図る。
西街区は「国際新赤坂ビル西館」の跡地。敷地面積5415㎡、延床面積3万8150㎡、地上18階地下3階のビルを建設し、1~6階には約1万1000㎡の劇場・ホールを整備する。上層階はホテルとし、国内外からの幅広い客層を呼び込む「賑わいの核」を形成する計画。
地下2階から地上にかけては、賑わい・交流の場となる計約4900㎡の広場を整備。「赤坂」駅から連続した空間で地上まで移動できるようになる。エレベーターやエスカレーターなどのバリアフリー動線も整備し、駅・まちを往来する利用者の回遊性・利便性の向上も図る。また、イベントやオープンカフェの設置も計画。駅からまちの賑わいを感じられる環境整備を目指す。
三菱地所とTBSでは、2008年オープンの「赤坂サカス」と一体となり、エンターテインメントに携わる人々が集い、街を訪れる人がコンテンツに触れられる空間を作り上げていくとしている。