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第一屋製パン 東京都に100億円で売却決定 跡地には都立高校を建設予定
2000.05.01 11:44
製パン大手、第一屋製パンは、東京都大田区にある本社及び本社工場を東京都に売却することが明らかになった。発却価格は約100億円。
「平成10年1月頃から東京都教育庁より、第一次都立広告改革推進計画で新設する単位制工業高校の用地として購入の依頼がありました。当社としては発祥の地であること、稼働中の工場であることなら一度は謝絶しましたが、東京都の教育行政に貢献するという社会的意義と、当社の経営戦略上プラスになると判断しました」(広報部)
2001年3月末に東京都側に譲渡する予定だ。
現在稼働中の本社工場に係わる生産は、金町など関東の4工場にすべて移転し、生産面に影響はない。
売却益80億円を特別利益として2000年12月期に計上する。今回の売却は固定費を圧縮するために行われた。