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鉄道会社3社共同開発事業「渋谷マークシティ」がオープン HIS、ユニクロらが入居

2000.04.17 14:20

 オフィス・ホテル、ショッピングモール・駅が一体になた大型複合施設「渋谷マークシティ」が4月7日オープンした。
 このマークシティは営団地下鉄・東急・京王の鉄道3社による共同事業として、平成6年4月より工事を進めていたもの。
 街区はJR渋谷駅寄りのビルである「マークシティイースト」と道玄坂上寄りの「マークシティウェスト」の2棟からなり合計延床面積は約4万2400坪。マークシティイーストはホテル棟として東急電鉄が経営する「渋谷エクセルホテル東急(客室数408)」が大部分を使用。
 一方ウェスト棟はオフィス棟として賃貸される。賃貸面積は8262坪。
 テナントはゲームソフトメーカーのコナミや格安航空チケットで知られるHIS、カジュアル衣料店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングなどで満室での稼働が決定済だ。
 「渋谷には東邦生命ビル以外さしたる大型ビルもなく、大規模なオフィスが必要な企業は新宿や恵比寿に流れていってしまいました。そういった中で駅直結でワンフロア700坪の物件が登場した意味は大きいと思います。来春竣工のセルリアンタワーと併せて一大ビジネスエリアが形成されればビル市場にも大きな影響を与えるでしょう。旧山手通りぐらいまでは、ビジネス街に組み込まれるのではないでしょうか」(不動産業者)
 また、マークシティの自慢のひとつが地下1階から4階にかけて広がるマークシティモール。アパレル、雑貨、飲食など55店が入居する。メインターゲットは20代から30代の女性となっている。
 「これまで若者の街として渋谷は認知されてきましたが、こうしたイメージを払拭し、大人の街へと脱皮させてゆきます」(渋谷マークシティ)
 代表的な店舗テナントとしてはコスメティックストアの「セフォラ」、「4℃」、輸入雑貨の「ソニープラザ」、西洋料理の「つばめグリル」、ブラッスリーの「銀座ライオン」など。
 タウン情報誌やグルメガイド誌が「渋谷マークシティ特集」を組むなど、都内有数のレジャースポットとしても人気を集めそうだ。




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