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LCCO2算出プログラムを開発・運用 環境負荷低減対策の効果を試算 排出するCO2の数値評価を行う
2000.04.17 14:30
大成建設(東京都新宿区)は、ライフサイクルCO2による建物環境負荷評価を開始した。
建物の建設から運用、そして解体までの一生涯を通して排出する炭素量を合計した数値をライフサイクルCO2(LCCO2)という。今回、同社は建物の一生涯に排出されるCO2について分析・評価し、建物の環境への影響を測ることで環境負荷低減の対策がより実現可能になるというもの。
地球の温暖化は、異常気象の発生や生態系に悪影響を及ぼすと見られている。このままでは21世紀末には地球の平均気温は2℃上昇すると言われている。
「それらの悪影響を防ぐためには、地球温暖化の最も大きな要因である、二酸化炭素(CO2)の排出を抑える事が最も効果的です。当社では『建物がもたらす環境への影響』について測り、分析し、CO2の削減に努めています。建物の建設から運用、解体までのライフサイクルを通して排出するCO2を数値で評価したり、環境負荷低減技術の効果を試算することにより、地球への負担を少しでも軽くしていく考えです。これからますます地球環境への取り組みが重要となっていく中、当社は『環境への保全と創造』につとめ、環境にやさしい建物づくりをめざしていきます」(大成建設)。
同社独自のLCCO2の算出プログラムの開発・運用により、各物件に合せて多面的に環境への影響を評価し、環境負荷低減対策の効果対策を狙う。