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東レ 「トレスルー」 ゴミ焼却灰利用したセラミックブロック 高い透水性・保水性も自慢

2000.01.17 14:22

 東レ(中央区)は都市ゴミや下水汚泥を処理した焼却灰を結晶化させ原料としたセラミックブロック「トレスルー」の販売を今月より本格的に販売させた。
 同社は平成5年にタイル廃材を100%使用したセラミックブロック「トレスルー」を開発、発売しており今年度のみで約10万平米の施工を見込める程のヒット商品となっている。
 今回は、それに平成8年に月島機械(中央区)が開発した焼却灰結晶化技術を応用させたもので、これにより都市廃棄物の有効処理だけでなく、高い透水・保水機能から雨水還元やヒートアイランド現象の抑制など都市環境の保全などにも役立つという。
 主な商品特性としては
・透水性コンクリートブロックの2倍の透水性があり、雨天時の水たまりの発生を防ぐ。
・磁器質セラミックの為コンクリートに比べ色あせや白華現象が少ない。また耐薬品性・防汚性に優れる。
・平米あたり12リットル以上の保水力があるので夏期の太陽の照り返しを防ぐ力がある。
 標準サイズは234ミリ×115ミリ×50ミリだが他のサイズについても対応可能。色は標準で5色を用意している。
 価格は平米約1万円。全国の特約代理店経由でゼネコンなどを中心に販売してゆく予定だ。
 同社では今年度で3万平米。平成14年度には20万平米の販売を計画している。




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