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「大阪堂島浜タワー」竣工 オフィス・商業・ホテルを有し中之島を望む
2024.05.06 12:04
三菱地所(東京都千代田区)、三菱商事都市開発(東京都千代田区)、積水ハウス(大阪市北区)、三菱HCキャピタル(東京都千代田区)の4社は、大阪市北区堂島浜一丁目で開発を進めてきた「大阪堂島浜タワー」を竣工させた。商業ゾーンは4月、ホテル・観光展望施設は7月より順次開業する。
立地は大阪市北区堂島浜。京阪中之島線「大江橋」駅から徒歩2分、大阪メトロ・京阪本線「淀屋橋」駅から徒歩4分、「梅田」駅及び中之島と御堂筋の結節点に位置する。
同ビルは、敷地面積3571・88㎡、延床面積約6万7000㎡、S造地下一部SRC造、地上32階地下2階の複合ビル。
4~15階のオフィスは、総貸付面積約6870坪。基準階面積約530坪で様々なニーズに対応できる整形・無柱空間とし、最大9分割が可能な仕様。また、自然通風やLow|Eペアガラスを採用し、空調負荷を低減する。電力には、実質再生可能エネルギー由来のCO2フリー電力を使用し環境に配慮する。
16階には、誰でも利用できる観光展望施設「(仮称)御堂筋プレゼンテーションギャラリー」が7月頃に開業予定。御堂筋・中之島方面を一望できるウッドデッキテラスに加え、屋内にはカフェや展望会議室も配置し、時間貸しでイベント利用が可能。
1~3階には、飲食・物販店舗など全4店舗・施設が入居。また、保育施設や、健康診断センターも整備する。
17~31階には、客室数548室のホテル「カンデオホテルズ大阪ザ・タワー」が入居する。最上階の高さ地上135mに建設される展望露天風呂を備えた「天空のスカイスパ」が特徴。オートロウリュ付のサウナも併設する。
災害対策としては、約72時間稼働可能な非常用電源を確保するほか、水害に備えて電気諸室は3階以上に配置し、防潮板による浸水対策を行う。
災害時用の帰宅困難者の一時滞在スペースや防災備蓄倉庫に加え、ロビーでは災害情報・交通機関情報等の多言語提供や、無料Wi|Fi・スマートフォン用電源を供給する。
御堂筋沿道には歩行者空間を確保し、店舗からピロティ、御堂筋の連続性を意識した開放的な空間を創出。また、緑化とドライ型ミストを設置し、街にクールスポットを提供する。
敷地西側の貫通通路では、堂島公園と繋がる緑のネットワークを形成。また、堂島公園と船着場を再整備する。