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「虎ノ門アルセアタワー」内にワーカーサポート施設を整備へ

2024.05.13 11:16

 日鉄興和不動産(東京都港区)、第一生命保険(東京都千代田区)、関電不動産開発(大阪市北区)、東京ガス不動産(東京都港区)、九州旅客鉄道(福岡市博多区)及び大成建設(東京都新宿区)の6社が開発に参画する複合ビル「虎ノ門アルセアタワー」に整備するワーカーサポート施設の概要が決定した。竣工は、2025年2月の予定。
 同ビルは、敷地面積約2万2500㎡、延床面積約18万700㎡、鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート造)地上38階地下2階建ての複合ビル。
 1~3階に整備される「ビジネスセンター」は、オフィスワーカーのビジネス&ライフの両面をサポートする施設。シェアオフィス、コンファレンス、フィットネス施設、予約制駐輪場などを備える。
 シェアオフィスは1~5名用を中心に、最大20名程度まで利用可能な個室とオープンエリアを併設。WEB会議ブースは一時利用も可能。
 会議室は数名のミーティングから最大約80名のセミナーまで、全6部屋を設ける。配信セミナーや貸切パーティーにも対応可能なスペースも設置。
 2階サロンにはコンシェルジュカウンターを設け、外国人向けサポートサービスなどの機能を設置。近接するホテル「The Okura Tokyo」の予約に対応する「アカウントコーディネーター」も設置する。
 「フィットネス・バイクステーション」には、マシンジムに加え、からだの状態を整えるサービスやリフレッシュ機能を備えたフィットネスと、自転車通勤するワーカー向けの予約制駐輪場を用意。
 16~37階のオフィスは、基準階フロア約3500㎡の整形無柱空間。効率的な執務室レイアウトが可能で、コミュニケーションを誘発するパントリーや内階段の設置も可能。
 22階には、テナント専用ラウンジとなる「スカイラウンジ」を設ける。一人でも利用しやすいカウンター席からランチ・打合わせなどグループ利用も可能なシート席まで、約160席を用意。
 1階には11店舗からなるオープンテラスに面したマルシェゾーンを設置。カフェやオールデイダイニング・コンビニなどの店舗も誘致する。
 BCP対策としては、建物に制震構造を採用。停電時でも専有部に60VA/㎡の電力供給や、共用部のエレベーター・照明・セキュリティも通常利用が可能。168時間電力供給可能な燃料も備える。
 環境対策としては、「ZEB Oriented」認証(事務所部分)、「CASBEE建築(新築)」Sランクを取得。
 外構部には並木道等を整備し、将来的には約9000㎡の緑地を整備する。




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