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野村不動産 浦和にクリニック併設のシニア賃貸 共用施設充実させた”健康増進型”で差別化図る
2024.05.20 11:48
野村不動産(東京都新宿区)及び野村不動産ウェルネス(東京都新宿区)は、健康増進型の賃貸シニアレジデンス「オウカス浦和針ヶ谷」の建設に着工した。開業は2026年初春を予定している。
同物件は、敷地面積3537・85㎡、延床面積8574・38㎡、鉄筋コンクリート造地上6階建て。さいたま市浦和区針ヶ谷に立地し、JR京浜東北線「与野」駅から徒歩9分。
建物には、宿場町に見られる軒の連なりや木調の格子を現代的に採用し、和モダンをテーマに水平ラインを強調した外観や塀のデザインとする。
建物内には、シリーズ初となるクリニックを開設。日常診療に加え、服薬、処方薬相談、介護支援相談などの医療サービスを提供する。その他、吹き抜けのエントランスラウンジや、フィットネススタジオ、コミュニティカフェ、ダイニング、人工温泉大浴場等の共用施設を設ける。
サービスとしては、入居者の健康寿命延伸に向けたサービス「オウカス・ウェルネスプログラム(運動・食事・コミュニティ・医療介護連携)」を提供する。その他、顔認証システムの導入等を行う。
敷地西側には庭園を配置。中庭には、植栽や散策路、憩いの場としての東屋を設ける他、入居者が屋外イベントとして楽しめるピザ窯や野菜を育てる菜園を設ける。建物内各所からは中庭を望むことができる。
環境・防災対策としては、太陽光パネルと蓄電池を設置し、共用部での常時電力の利用だけでなく、有事の際にも保安電源としての利用を可能にする。
また、共用部には、木材を使用し、木材の持つリラックス効果で心理的・身体的なストレスを緩和する。
環境認証としては、「BELS認証」の5つ星を取得した。