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西武HD 全物件を「売却検討対象」に 今年度にも東京ガーデンテラス売却へ

2024.05.20 12:02

 西武ホールディングス(東京都豊島区)は9日、グループが保有する全ての不動産物件を売却の検討対象にすると発表した。
 同日発表された中期経営計画(2024~2026)では「『東京ガーデンテラス紀尾井町』をはじめとして聖域なき流動化を実施」するとしており、同ビルを2024年度中に売却する計画。
 中経の期間内に、「ダイヤゲート池袋」や既存のホテル物件、沿線のレジデンスなども、ファンド化やREITへの組み入れを含めた流動化を検討していく。将来的には「エミテラス所沢」などの新規開発物件も順次流動化させる予定。流動化で生じた資金は、開発や物件取得、M&Aなどに投資。「『保有中心のビジネスモデル』から脱却、『回転型モデル』とし、グループの不動産と資金をフル回転させ不動産価値・企業価値の最大化を実現」させるとしている。




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