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東京医科歯科大学/野村不動産 越中島地区の土地活用で事業契約締結

2024.05.27 12:44

 東京医科歯科大学(東京都文京区)と野村不動産(東京都新宿区)は24日、2022年8月に同大学が公募した「東京医科歯科大学 越中島地区土地活用事業」について、本年3月に両者間での事業契約の締結ならびに一般的借地権設定契約の締結が完了したと発表した。
 本事業は、東京医科歯科大学が江東区越中島一丁目において保有する土地の有効活用事業。同大学と野村不動産は、野村不動産グループが持つ住宅・商業施設・オフィスをはじめ、豊富なアセットの開発から運営までを手掛けているノウハウの活用を目的とし、2023年3月に基本協定書を締結した。
 加えて、共同研究契約を2023年7月に東京医科歯科大学、野村不動産および野村不動産ウェルネス(東京都新宿区)の3者間で締結。研究名称は「健康増進型賃貸シニアレジデンス『オウカス』の入居者と若者世代との世代間交流の効果に関する研究」で、高齢者の「暮らしの場」での若者との交流を実施し、高齢者のフレイル(健康な状態と要介護状態の中間の段階)予防、両者の自己肯定感の変化の検証を研究テーマとしている。
 また、2023年11月に東京医科歯科大学、東京工業大学(東京都目黒区)、野村不動産、野村不動産ライフ&スポーツ(東京都中野区)の4者間でも共同研究契約を締結。こちらは「テレワーク労働者の身体活動向上を目指したオンライン型生活習慣改善プログラムの開発」の名称で、テレワーク労働者向けのオンライン型健康教育プログラムの効果検証を研究テーマとしている。
 今後は産学連携の取り組みとして「いる(住む・来る)だけで健康になる街づくり」の実現に向けて事業を推進するとしている。

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