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アールシーコア 北海道厚沢部町でログハウスの寮 今後事業用木造建築でも展開
2024.07.08 11:26
ログハウス「BESS(ベス)」を展開するアールシーコア(東京都渋谷区)は、「保育園留学」を展開するキッチハイク(東京都台東区)と共同プロデュースし、北海道厚沢部町で保育園留学の寮を建設。6月2日から営業開始した。
保育園留学は、1~2週間ほどの期間で都市のこどもが地方の保育園に通いながら、家族で地域に滞在するこども主役の暮らし体験。年間約150組が滞在し、リピート希望率も95%以上と人気の取り組み。アールシーコアはキッチハイクから滞在先となるログハウスの建設を依頼され、今回2棟のログハウスを建設。都市生活では味わえない「こどもの創造性と大人の常識をはばたかせる家」というコンセプトで設計。未就学児の利用に特化し、こどもサイズの洗面台設置、保育士の安全監修、ベビー用品の完備とこども主義にこだわった。建物は2023年にBESSの商品シリーズとして発売した「栖(すみか)ログ」。特別に仕切りをなくし、より広く遊べる、親子が安心できる空間に変更。平屋のロフト付きで、延床面積は66・32㎡。
BESS事業本部 特建事業室の河内直彦氏は「キッチハイクの社長の友人がBESSのログハウスで暮らしており、その様子を見てとても気に入ったことから当社へ依頼したとお聞きしています。構想・準備に6~7カ月を費やし、更に着工から5カ月を経て、今年2月末に竣工しました。コンセプトに合致したログハウスとなり、オープンに先立ち5月31日にはオープニング式典を開催しました。現在25年春のオープンを目指し、敷地内で追加2棟の建設を行っています」と語った。
今回の取り組みは事例のひとつに過ぎない。アールシーコアはBESSの良さを生かしながら、今後は4つの項目へ注力していく。1つ目がリゾート地や観光地における宿泊需要。リゾートに人気の高いログハウスを用い、観光地の宿泊施設として提案を行っていく。一般的な戸建て物件を活用・改修した宿泊施設よりも宿泊費用を高くできることが強みだ。2つ目が今回の保育園や介護施設での提案。大型施設の建築も可能で、事業用でありながら、暮らしに特化したログハウスの魅力を活用できる。3つ目が郊外型の賃貸住宅。分譲でも展開可能で、薪ストーブ付きなど、他物件との差別化に生かせる。4つ目が店舗需要。ログハウスの持つ特徴的な外観や内装から、地方や郊外のランドマークになりやすい。集客力を意識した店舗と相性が良く、ロードサイド店にも活用できる。
直販部門 兼 特建事業室の伊藤孝行氏は「今後は住居だけでなく、事業用不動産(BtoB)向けにも積極的に展開していきます。全国対応可能で、オーダーメイドでの建設も可能です。事業用では多様なニーズがあると思うので、柔軟に対応していきます」と述べた。