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「札幌ダイビル再開発プロジェクト」着工 PIVOT跡地に19階の複合ビル 2027年の竣工目指す

2024.07.15 11:53

 ダイビル(大阪市北区)は、「札幌ダイビル再開発プロジェクト」の新築工事に着手し、11日に起工式を実施した。同社グループでは、中長期経営計画「2035『BUILD NEXT.』」で重点戦略とする「国内事業戦略~再開発・街創り~」を体現するプロジェクトとして位置付けている。
 立地は札幌市中央区南2条。2023年5月末に閉館した商業施設「ダイビルPIVOT」などの跡地で、札幌のメインストリートである駅前通りに面し、札幌市電「西4丁目」停留所徒歩1分。地下街を通じて地下鉄「大通」駅に直結する。
 建物は敷地面積3143㎡、延床面積約4万2000㎡、地上19階地下2階。「つながりを創出し、伝播させていく」をコンセプトに、商業施設、オフィス、ホテルを整備。あたらしい風を吹き込むランドマークビルを造るとしている。
 低層階の商業施設は駅前通り沿いのメゾネット、地下2階、北側中通り沿いの3つの店舗区画で構成する。駅前通り沿いのメゾネット区画はブランドの顔を出すことで街並みを彩り、地下2階区画は地下広場へ開いた店舗、北側中通り沿いには小規模区画を集積させて賑わい空間を創出。街に開かれた商業施設を計画する。
 中層階(3~8階)のオフィスフロアは駅前通り・南2条通り・中通りに大きく開いた整形空間とし、設備スペースをコア側に集約させて十分な奥行を確保しつつ小割区画にも対応。自由度の高いオフィス空間とする。
 高層階には、ウェディング事業を展開するテイクアンドギヴ・ニーズ(東京都品川区)が手掛けるラグジュアリーブティックホテル「TRUNK HOTEL(トランクホテル)」が開業予定。東京・神宮前と代々木公園に続く3店舗目で、北海道での展開は初。
 構造には制振ブレースやオイルダンパーを使った制振構造を採用。建築基準法の1・5倍の地震に対しても安全性の検証を実施する。また、72時間運転可能な非常用発電機を設置し、防災設備や貸室の一部などに電力を供給。10日間の水の供給も可能。地下2階には100人分の帰宅困難者一時滞在スペースを計画している。環境へも配慮し、BELS認証を取得予定。
 竣工は2027年1月末を予定している。




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