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エアフィルタ用洗浄装置販売・洗浄事業を川重原動機工事が開始 超音波を用いて汚れを除去
1999.08.01 15:09
川崎重工業(東京都港区・亀井俊郎社長)はこれまで超音波フィルタ自動洗浄機を関西空港をはじめ、大都市圏のユーザーを中心に販売してきたが、今年より本格的な事業の展開を図るため、子会社である川重原動機工事(神戸市中央区)を通して同品の販売及び洗浄事業を開始した。
最近、空調用フィルタは高性能化と共にその使用量も増大しており、かつ定期的な環境維持管理が重要視されているものの、従来、中・高性能フィルタは形状が複雑でろ材(エレメント)の材質面から洗浄は不可能とされてきた。同商品はこれらフィルタを超音波によって洗浄し、再生使用できる様にすることを目的に開発、実用に供してきた。
同商品の主な特徴は、超音波によって発生するミクロなキャビテーションの消滅エネルギーでフィルターに付着した汚れを除去するもので、フィルタを傷つけることなく、バイ部の汚れを除去することができ、補習校率はほぼ新品と同様にまで回復する。また、洗浄装置に殺菌装置、自動乾燥装置、排水処理装置、着圧測定装置を加え、殺菌、乾燥、排水の処理まで自動的に行われるとともに洗浄前後の着圧の測定も行える。
また、ビルや地下街などの空調用フィルタをはじめ殆んどのフィルタに対応できるということだ。
「本装置の販売を全国的に展開し、洗浄拠点を増やすことによって、ビル管理維持費の低減及び環境問題にも大きく貢献できるものと期待しています」(川重原動機工事前畠茂社長)