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消費電力8割カットの省エネ電球 大規模小売店やレストランなどに普及拡大中

1999.07.01 16:48

夏より量販店での小売りも開始
 取り付けるだけで照明の消費電力を80%削減―米国生まれの省エネインバーター電球が今年より日本に上陸、大手ショッピングセンター、レストランチェーン等を中心に導入が広まっている。「代理店網を拡大させ年内中に30万本の販売」を目指す国内販売元の熱研(東京都中央区)の鈴木完治社長に話を聞いてみた。
 この省エネ電球「クールボール」は昨年6月に米国で誕生。カリフォルニア州政府が採用するなど発売後僅か1年で100万本を販売した実績を持つ。
 国内では熱研が昨年12月に独占販売契約を締結、今年より販売を開始した。
 鈴木氏が強調する。
 「これまでにも国内には”省エネタイプインバーター”と称した電球がありましたが、100ワットと表示しながら、実際にはそれ以下の照度しか確保できないなど性能的に不充分なものもありました。その点、クールボールは表示通りの明るさを確保しながら電力の使用量も抑える正真正銘の”省エネインバーター”です」
 商品ラインナップは電球型、スパイラル型など計4種類。20ワットから180ワットまで幅広く取りそろえられており、全てが通常の電灯に比べ電力消費量を80~90%も削減している。
 「電球価格は標準で1本2700円と通常の白熱灯の10倍程しますが、導入後は月々の電気料金が大幅に削減されることに加えて電球の寿命も1万時間前後と通常のものに比べ10倍も長持ちしますから長期的視野では絶対に得です」
 国内ではこれまでに約5万本を販売、主な導入先はレストラン「カーサ」やデパート「ルミネ」など。
 現在は同社直販、及び代理店を通じての販売が主流だが、今夏の東急ハンズでの販売を皮切りに量販店での小売りにも力を入れてゆく予定だ。

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