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ニューオフィス推進協議会 第13回通常総会、懇親会開催 評議会の主要メンバー多数出席

1999.06.01 11:16

 社団法人ニューオフィス推進協議会(東京都港区)は5月24日、港区の芝パークホテルにて講演会および同協会の懇親会を行った。
 講演会の講師を務めたのは日建設計の常務取締役小倉善明氏。講演のテーマは「100年建築―ロングライフビル(長寿ビル)とオフィスづくり」。三井物産本社ビルや新宿NSビル・聖路加国際病院などBCS賞授賞の数多くのビルを世に送り出した小倉氏の講演に、200人の聴客は熱心に聞き入っていた。
 講演後、場所を同ホテル本館2階「桜の間」へ移して懇親会を開催。同協議会のメンバーを中心として、岡村製作所やイトーキ、東レなどの取締役も出席。社団法人に穂のフィスオートメーション協会の理事も出席するなどにぎやかなものとなった。
 ニューオフィス推進協議会は、通商産業省の委託を受け、日本のオフィス環境改善を推進するための実態調査なども行っている。
 協議会は現在、全産業就業者数約6500万人のうち、半数を占めるオフィスワーカーが1日相当な時間を過しているオフィス環境についての現状と問題点調査を行っている。快適かつ機能的なオフィスの最低限満たすべき基礎的事項を中心とした環境改善を目的としたものである。
 5月12日に発表された調査結果では経営者回答による自社オフィス評価では「満足している」が28.6%「不満を感じている」が27.8%と、現場で働くオフィスワーカーの回答結果(満足23.9%、不満足32.7%)とほとんど差はなかった。
 その一方で大きな違いが出たのはオフィス環境の優先改善項目である。
 経営者がじょうほうねっと、レイアウト、空調設備を挙げたのに対し、オフィスワーカーはリフレッシュスペース、社員食堂、収納スペースがベスト3。環境改善においては現場の人間はソフト面充実を求めており、この辺りに温度差が生まれているようだ。




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