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素車ビルサービス 光触媒技術応用の低汚染コーティング材
1999.05.01 12:08
外壁のコーティング施工を手がける素車ビルサービス(東京都千代田区)は、先月より酸化チタンによる光触媒作用を活用したコーティング材「アルクリンコート」シリーズを販売している。
酸化チタンには光を吸収すると空気の水分と反応して強力な酸化力を発揮する特性がある。ここに有機系の汚れが付着すると炭酸ガス・水などに分解され消滅するので汚染を防止することが可能だ。
また、自動車の排気ガスなどに含まれるホルムアルデヒドやアンモニアといった有害ガスの分解作用もある為、環境浄化に役立つという。
これまで光触媒作用を応用した壁材としてはタイルや鋼板などに酸化チタンを焼き付けたものがあったが壁面が耐熱性がない物質の場合には応用が難しいという難点もあった。
今回のアルクリンコートは熱を加えずに常温で硬化する上に耐水性、耐熱性も高く、短時間で耐久性の高い塗膜を形成することが出来る。またガラス・タイル、プラスチックなど様々な建材への使用が可能だ。
アルクリンシリーズは下塗り材(プライマー)、コーティング材併せて計5種類。料金はプライマーが5万5000~7万円、コーティング材が7万円~8万円(18ℓ容器入り)