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大林組 外壁タイル診断ロボットを開発 タイル剥離を安全確実に診断可能

1999.05.01 12:10

 大林組(東京都港区)は仮設工事を行わず迅速、安全に外壁タイルの診断が出来るロボット「点検虫」を開発した。
 これまで、建物外壁タイルの診断方法としては検査員によるハンマーでの打診が一般的であったが、その為に足場を設置したりゴンドラを吊り下げたりと、手間、コストがかかるうえに検査員の安全性の面からも問題があった。
 今回同社が開発した「点検虫」は、建物の屋上手すり壁に設置した屋上台車、及びこの台車から吊るされた2本のワイヤーを巻き取ることで昇降する外壁診断機から成る。
 操作は地上よりパソコンで行い、診断速度も人間の手によるものと同等。
 診断はタイル打撃音の周波数特性を数値化し、タイルの剥離等を発見するもので、タイルの種類や施工方法に影響されず、正確な判定が行えるのが特徴となっている。
 また操作パソコンはウィンドウズ対応で初心者でも簡単に操作できるという。

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