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日立ビルシステム 連続停止期間僅か1日で可能なエレベーターリニューアル工事

1999.03.21 11:38

 エレベーター、エスカレーターの販売、メンテナンスの日立ビルシステム(東京都千代田区・深山俊彦社長)は従来よりも短時間でエレベーター制御のリニューアルを行う「1Day工法」を実現させた。
 エレベーターの法定耐用年数は17年とされているが実際に稼働中のエレベーターのうちの25%が設置後25年以上を経過しており(同社調べ)各機器の経年劣化が進行していることから定期的なメンテナンスのみでは充分な乗り心地や経済性を維持出来ず、電動機の制御システム等の大幅なリニューアルを行うケースが増えてきている。
 同社でも平成10年に約1800台のリニューアルを実施したが、その為には現在稼働中のエレベーターを停止させて工事せざるを得ず。利用者の便宜上停止期間をいかに短縮するかが最大の課題となっていた。
 同社では部品を工場組立とし現地作業を最小限に抑えたり、交換作業不要の部品を開発したりするなど作業性の大幅な改善を図り、従来最短2日だった連続停止期間を1日にすることに成功。これにより休日等を利用して入居者等に迷惑を及ぼさない作業を行うことが可能になった。
 同社は今後、病院・ホテル・デパート等エレベーターのリニューアルを行う上で停止期間を長く取れない施設を中心に「1Day工法」を幅広く提案し、平成11年は3000件のリニューアル工事を請負うことを目標としている。




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