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エルテル 消費電力を大幅に抑えたサテライトシステム開発

1999.03.21 11:41

 光無線LANなどワイヤレスネットワークシステム商品の製造・販売を手がけるエルテル(千葉県柏市・太田行健社長)は、従来商品を更に小型化・高性能化させた新「サテライトシステム」を開発、販売している。
 サテライトシステムとは天井取付型の「シーリング」とその子機である「シーリングノード」をオフィス内に配置し、各々の機器を光無線で結ぶことでネットワークシステムを構築するというもの。
 フリーアクセスフロアに比べて工事が簡単で、手軽にシステム構築が可能なうえ、レイアウト変更や退去時の原状回復工事も簡単なことから、小型ビル等を中心に普及が進んでいる。
 今回発売の新タイプは、各機器間の伝送距離を従来の約5mから8mへと大幅にアップさせる一方で、消費電力を抑えており、コスト効果が高いのが特徴。特にサテライトノードは消費電力を従来の18Wから2Wと大幅に削減、また寸法は約10cm四方、重量は約300gと従来商品の半分にし、一体あたりの価格も7万5000円から3万9800円へと大きくダウンさせている。
 同社としてはSOHOオフィスなど、規模・費用などの点から有線方式によるOA対策が困難なビル等を中心に販路を拡大させてゆく構えだ。




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