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東京美装とJCI 資本・業務提携レセプション 日本のFM市場で大きな勢力に

1999.03.01 11:59

 2月10日、赤坂プリンスホテルにて、東京美装興業とジョンソンコントロールズ社(JCI)の資本・業務提携レセプションが開催された。レセプションには、東京美装興業の八木祐四郎社長とJCIのキーズ会長も出席し、両社の主要な顧客を迎え今回の提携の内容を説明した。
 両社の資本・業務提携は、昨年11月に行われた。東京美装興業の顧客基盤と日本市場についての知識と、JCI技術・専門知識とを融合し、5兆5000億円にまで成長が見込まれる日本のファシリティー・マネジメント(FM)市場で大きなシェアを獲得することを目指す。また、新しいIFMのアプローチと新技術を日本の業務用ビル市場に導入することでコスト削減とビル性能の改善を行い、不動産資産価値を高めることが可能になる。
 両社は、客先に人材を出向させ、各顧客のニーズに即した毎日の施設運営に必要な全ての機能を総合した施設の管理・運営方法を策定する。独自の技術及び職場の設計とコンサルティング、施設の利便性の測定とベンチマーキング、エネルギー管理などの分野で大幅なコスト削減が可能になる。また、設備の一括調達や多様な業者のコーディネートなどのサービスにより、さらにコストを削減するという。
 JCIは、この資本・業務提携で外国籍企業顧客の日本国内施設にサービスを提供するばかりでなく、主要企業へアプローチを開始するのに必要な人材とインフラを初めて手に入れることになった。
 この資本提携によって、東京美装興業はJCIが100%出資しているグループ企業に対して新たに、526万2000株を発行。その結果、同社におけるJCIグループの株式保有率は34%になった。
 また、JCIは、IFM事業を支援するため、数名の人材を東京美装興業に派遣した。
 両社にはIFMについて在日外国籍企業から強い関心が寄せられている。

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