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淀屋橋駅東地区都市再生事業の施設名称「淀屋橋ステーションワン」に決定

2024.08.12 15:28

 中央日本土地建物(東京都千代田区)、京阪ホールディングス(大阪市中央区)は、みずほ銀行(東京都千代田区)と共同で推進している「淀屋橋駅東地区都市再生事業」の複合ビルの名称を「淀屋橋ステーションワン」に決定した。
 名称はワークとライフが「ひとつ(ONE)」につながる場所であって欲しいという想いを込めた。また、「エリアナンバーワン(ONE)」の高さを誇り、施設に直結する「淀屋橋」駅の駅ナンバーが「KH01」であることにも因み、「淀屋橋ステーションワン」としたという。
 開発事業は中央日本土地建物が所有する「日土地淀屋橋ビル」と京阪ホールディングスが所有する「京阪御堂筋ビル」を共同で建替え、高さ約150mのランドマークビルを開発するもので、竣工は2025年5月を予定している。
 立地は大阪市中央区北浜。淀屋橋南詰の御堂筋沿いで、「淀屋橋」駅と直結する。
 開発中のビルは、敷地面積約3940㎡、延床面積7万2850㎡、鉄骨造の地上31階地下3階塔屋1階建てのオフィスビル。物販店舗や飲食店舗、駐車場機能も備える。
 オフィスフロアの総貸床面積は3万5092・25㎡。基準階のオフィス面積は約480坪で、レイアウト効率に優れる整形フロアとする。天井高は2900mm、床荷重は500kg/㎡を確保し、最大床荷重800kg/㎡のヘビーデューティーゾーンも用意。上下階をつなぐテナント専用内階段も設置できる。最小約30坪まで分割可能で、土佐堀通と御堂筋に面する窓からの眺望も特徴。
 また、長寿命・省電力のLED照明を採用。人感センサーにより自動で照度を制御することで、省エネとCO2削減を促進する。断熱・遮熱・結露防止を備えたLow-eペアガラスも採用し、日射や冷気による負荷を抑え、冷暖房効率の向上を図る。
 10~11階には、中央日本土地建物が展開するオープンイノベーションオフィス「SENQ(センク)」の関西エリア初拠点「SENQ淀屋橋」を開業する。10階にはビルの入居テナントが無料で利用できる「ワーカーラウンジ」のほか、全18室の「ソロルーム」、最大100名超を収容できる「カンファレンス」などを設ける計画。
 開発とあわせて、京阪電鉄「淀屋橋」駅構内と同ビルを接続する地下通路を一体的にリニューアルする。駅構内の天井、柱、床面などの更新、照明のLED化などに合わせて、地下通路を駅と同ビルの連続性を持たせたデザインに改修する。リニューアル工事は2025年度中に完了する予定。




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