週刊ビル経営・今週の注目記事
毎週月曜日更新
「TRUNK本厚木」内覧会を開催 TRNグル-プの新築商業ビル
2024.08.19 17:02
TRNグループ(東京都港区)が、小田急線「本厚木」駅徒歩1分の好立地で開発した新築商業ビル「TRUNK本厚木」。6月にグランドオープンを迎えた同物件では、7月中旬に事業者向けの内覧会を開催した。
今年1月に竣工した「TRUNK本厚木」は、地域密着型商業ビルとして誕生。スルガ銀行厚木支店が入居していた北口ロータリーに面するオフィスビルの建替えも兼ねており、旧ビルは2021年5月に取得。駅徒歩1分の好立地と同地より放射線状に広がる視認性の良さから、単なる建替えではなく、街に開かれ、街の新たな顔にもなる商業ビルへ再生させた。規模は地上12階建て。延床面積は3990・40㎡。1~2階は飲食や物販店舗を想定。3~4階はクリニック、6~8階は美容系テナント、5階一部と9~12階は飲食店舗を想定し、内装等を構築。CASBEE(建築環境総合性能評価システム)も取得し、環境等も意識して開発した。ちなみに同ビルは2月、TRNグループの店舗流通ネット(東京都港区)が取得している。
特徴は丹沢山系を一望できる眺望の良さ。近隣は6~7階建ての建物が多いため、同ビル高層フロアからの見晴らしが良い。複数フロアにバルコニーを設け、眺望や開放感を生かしたリーシングを実施している。またファサードも特徴的で、三方向から視認できるデザインとなり、低層部は全面開放の一面ガラス張りとなった。エントランス前の壁面には大型サイネージを設置。ファサードとサイネージで目に留まりやすい工夫も施した。
内覧時には担当者曰く「1フロアは90坪ほどで、3区画や2区画に分割して提供するフロアが多いです。中には中央の1区画をキッチンとし、両端の2区画を飲食店舗のホールにするテナントも見られます。『本厚木』駅は神奈川県厚木市の中でも乗降客数の多い駅であり、駅至近のアクセスと眺望を生かしての出店は魅力的だと思います。ネイルサロンをはじめとする美容系テナントやクリニック、飲食店などの出店が目立ち、バルコニーのあるフロアの引き合いも順調です」と語った。
現在も数フロアを募集中。募集賃料は近隣相場並みとのこと。店舗での入居も可能で、今回の内覧会では主にテナント仲介会社や不動産事業者等が参加した。今年中には満室稼働を目指す。