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「赤坂溜池タワー」屋上でぶどうを収穫

2024.08.26 11:42

 森ビル(東京都港区)は今月14日、港区赤坂の管理物件「赤坂溜池タワー」の屋上庭園で栽培しているぶどうの収穫を行った。
 同建物は東京メトロ「赤坂」、「溜池山王」駅徒歩4分に立地する高層ビル。延床面積約4万7757㎡、地上25階建て。
 森ビルでは1986年の「アークヒルズ」竣工以来、建物の屋上等を活用した都市緑化に取り組んできた。「赤坂溜池タワー」では2000年9月の竣工当時から緑化を開始。庭園の管理を担当する風のみどり塾(東京都港区)と連携しながら、自然環境の整備、植物・果樹の栽培・育成を進めている。
 ぶどうの収穫は今年で24回目となる。収穫したぶどうは巨峰、ロザリオビアンコの2品種。メインで育てている品種は巨峰で、今年は約100房の収穫に成功した。
 当日の最高気温は約35℃。翌日には台風が予報されている荒天間近の中収穫を行った。風のみどり塾の石本亜矢子氏は「今年は雨や虫害を原因とする病気が懸念されたため、2月頃からこまめに様子を見に来るようにしていました。個体差はありますが、おかげさまでスーパーに並べても良いぐらい粒のきれいなぶどうも収穫できました」と振り返る。
 「赤坂溜池タワー」の入居者も、毎年ぶどうの出来を楽しみにしているという。居住者・ワーカーの憩いの場となっている屋上庭園。石本氏は「来年はもっと形の良いぶどうができるように工夫したい」と意気込んだ。




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