不動産トピックス
9/2号・編集後記
2024.09.02 10:41
9月1日は防災の日。災害への備えについて、他人事と思わずしっかりと検討しようという人は、今年に入って一層増えているのではないかと思う。私も、災害でライフラインが寸断した場合に、最低3日分の食糧品は自宅に備えておかなければならないと感じ、量販店などで品物を物色した。大規模災害が発生し、自宅での生活が困難となってしまった場合、最寄りの避難所にお世話になると想定される。だが、2011年の震災を経験した方の話では、独身の男性は避難所での居場所がないと聞く。小さな子どもから高齢者まで、多くの方々が集まるイレギュラーなコミュニティー。災害に見舞われ、ただでさえ不安がいっぱいという空間の中で、そのような空気が生まれてしまうのも、致し方ないと思ってしまう。最寄りの避難所に一時的に身を寄せたとしても、自身の居場所を見出すのが難しいと判断すれば、別の方法を考える必要があるだろう。災害発生後の初期…食糧、水などの調達、中期…避難場所の確保、長期…生活再建に向けた支援の活用、以上のような段階的なシミュレーションが重要であると感じている。(鵜野)