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<外壁塗装の新商品>日本ペイント リフォーム物件を対象にローラー仕上げの新工法

1998.11.01 16:44

 日本ペイント(大阪市北区・藤井浩代表取締役社長)は、リフォーム物件対象に石材調模様仕上げ塗り材「ジキトーンセラローラー」を開発、今秋より朝日リビングなど指定業者が販売する。
 従来、塗料を吹きつけることによって、外装の改装は行われてた。この工法には、隣家への迷惑がかかるため、以前から新しいシステムの構築が望まれていた経緯があった。
 新工法は、塗料をローラーによって塗装する。その工程は5段階。ベースを入念に作ることにより、上塗り部分の耐久性をはじめ、外装に一層の高級感を出す。
 施工費は、ジキトーンセラローラーの塗料代のみで1㎡あたり5600円。足場や下地処理代を含めると、1万円は超えてしまうという。
 また、定期的なメンテナンスは、鉄部は5年に1回、外壁そのものは10年に1回が目安。
 イニシャルコストとランニングコストは、従来のフッソ樹脂塗料吹き付け工事を施した場合と比べ、塗料代だけでも1㎡あたり2000円も高い。しかし、メーカー側では「安い商品を導入すれば、最初は費用がかからずに済むが、10年後の改修の事を考えれば、高くても高品質なものの方が建物のためには良い」という。
 なお、同商品は施工中だが近藤ビル(新宿区)に納入されている。




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